【カイロ=共同】アラブ首長国連邦(UAE)は10日、シリアとイラクで台頭する過激派組織「イスラム国」を標的とする空爆を再開した。国営首長国通信が報じた。UAEは米軍主導の有志国に加わり空爆作戦に参加していたが、昨年12月、ヨルダン軍パイロットが同組織に拘束されたのをきっかけに停止していた。
UAEの軍総司令部は、同国軍機が複数の標的を攻撃した上で、無事に出撃拠点に帰還したと発表した。
同じ有志国のヨルダンは、同組織がパイロットを殺害したことに対する報復として空爆を強化。これに合わせ、UAEもF16戦闘機をヨルダンに派遣、空爆を再開するとみられていた。