米小売り大手シアーズ・ホールディングス傘下のディスカウントストア「Kマート」から流出した顧客情報で作った偽造クレジットカードを使い高級腕時計を買ったとして、警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は19日までに、中国籍の専門学校生、于思楠容疑者(22)ら中国人3人を詐欺などの疑いで逮捕した。
同隊はこのグループが昨年9~11月に計1100万円相当の商品を詐取したとみている。同隊によると、于容疑者ら2人は「カードが偽造とは思わなかった」などと容疑を否認している。
同隊によると、中国籍の無職、郭剛被告(29)=詐欺罪などで起訴=が、流出したKマートの顧客情報を中国にいるとみられる共犯者から入手し、日本人顧客の名義で偽造カードを製造。SNS(交流サイト)で知り合った于容疑者ら3人が商品の購入役となったという。
逮捕容疑は昨年9~11月、東京都内の百貨店で他人名義の偽造クレジットカードを使い、約79万円相当の高級腕時計2個をだまし取るなどした疑い。