【NQNニューヨーク=横内理恵】5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の4月物は前日比0.77ドル安の1バレル50.76ドルで取引を終えた。5日開幕した中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)で、李克強首相は2015年の経済成長率目標を3年ぶりに引き下げると表明した。同国の原油需要が伸び悩むとの懸念から、先物には売りが優勢となった。
ガソリン、ヒーティングオイルは続落した。
ニューヨーク金先物相場は小幅ながら4日続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前日比4.7ドル安の1トロイオンス1196.2ドルで取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で、量的金融緩和策に伴う国債などの購入を9日から始めると決めた。外国為替市場ではユーロが対ドルで下落したため、ドルの代替資産とみなされやすい金の先物相場には重荷となった。一方で、大規模な金融緩和を背景に市場の余剰資金が金市場にも流入しやくなると思惑もあり、相場を下支えした。
銀は横ばいで、プラチナは3日続落した。