埼玉県朝霞市立朝霞第三中の斎藤杏花さん(14)が行方不明になってから10日で1年。県警に寄せられた情報は約400件に上り、一つずつ確認する捜査が続く。両親は無事の帰宅を祈り、今も街頭に立って呼び掛けている。
杏花さんは昨年3月10日、自宅前で10代後半とみられる男性と話す姿が目撃された後から行方が分からなくなった。同19日には、本人の筆跡で「迷惑かけてごめんなさい」と書かれた手紙が自宅に届いた。消印は約20キロ先にある同県上尾市の郵便局だった。
携帯電話は自宅に残されたまま。杏花さんは当時、バレエの発表会に向けて練習を重ねていた。当日は大好きな電子オルガン教室の予定もあり、いつも通りの様子だったという。
父、紀明さん(45)と妻は1年間、街頭でチラシを配り、フェイスブックやツイッターでも情報を求めてきた。「1年の区切りだが、見つけてあげたいという気持ちは変わらない」
情報提供は県警朝霞署(電)048・465・0110。〔共同〕