ビール大手5社が10日発表した1~3月のビール系飲料の課税済み出荷量は前年同期比9.1%減の8385万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。昨年3月の消費増税前の駆け込み需要の反動減が響き、前年実績を大きく下回った。
ジャンル別ではビールが前年同期比8.7%減の3976万ケース、価格の安い第三のビールは13%減の3093万ケースだった。消費増税前の駆け込み需要が大きかった家庭用を中心に各社とも主力商品の販売が落ち込んだ。
ただ、発泡酒は0.4%増の1315万ケースだった。昨年9月にキリンビールが糖質などをゼロに抑えた「淡麗プラチナダブル」を発売。健康志向をうたう大手4社の商品が出そろったことで、販売量が増加し、2年連続で前年実績を上回った。