伊豆の国市は27日、元巨人の長嶋茂雄さんの愛称を付けた散策路とランニングコースを設けると発表した。現役時代の1960年代後半から同市大仁(おおひと)地区で自主トレーニングを行っていた縁があり、地元の住民団体から要望を受けた市が球団から了承を得た。小野登志子市長は「長嶋さんは戦後復興の希望の星。今では孫を連れて訪れるシニアも多く、幅広い世代に親しまれる道にしたい」と述べた。
27日付で設定したのは長嶋さんが宿泊した大仁ホテルから商店街を行く「読売巨人軍 長嶋茂雄ロード」(1.5キロメートル)と、狩野川から展望の良い城山山頂までの「読売巨人軍 長嶋茂雄ランニングロード」(6キロメートル)。市は来年1月までに道路愛称を記した看板や、長嶋さんの足跡がわかる記念碑を整備する。
長嶋さんは市を通じて「大仁温泉のホテルに宿泊し、富士山を見ながらランニングで足腰を鍛え、シーズンに備えました」「お世話になった伊豆の国の活性化に少しでも貢献できればと思います」とコメントを寄せた。