【ワシントン=川合智之】訪米中の西村康稔内閣府副大臣は4日、交渉の最終段階にある環太平洋経済連携協定(TPP)の条文案を国会議員に開示する方針を明らかにした。西村氏はワシントンでの会合で「国会や国民にも内容を十分に説明しないといけない」と述べ「(交渉が)最終局面に来ているので情報開示をさらに進めていくことを考えていきたい」と表明した。
TPPの条文案は交渉関係者しか閲覧できず、4日の会合でも「野党になって現在の交渉の詳細がわからない」(民主党の玄葉光一郎元外相)など不満の声が出ていた。米通商代表部(USTR)は守秘義務を結んだ議員らに条文案を開示している。