九州電力川内原子力発電所1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めの仮処分申し立てを却下した4月22日の鹿児島地裁の決定を不服として、住民らは7日までに、福岡高裁宮崎支部に即時抗告した。
住民側弁護団は記者会見し「地裁の決定は論理的に破綻している部分が多い。われわれの意見について判断していない部分もあった。到底受け入れられない。高裁の裁判官には正面から向き合ってもらい、再稼働前に決定を得たい」と述べた。
鹿児島地裁決定は「原発の新規制基準は合理的で、基準に適合した川内原発の安全性は確保されている」と判断した。九州電力は夏の再稼働を目指している。〔共同〕