12日の東京外国為替市場で円相場は小反落した。17時時点では1ドル=120円06~08銭近辺と、前日11日の同時点に比べ8銭の円安・ドル高水準で推移している。米長期金利の上昇が円安・ドル高につながった前日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。午後に入り、アジア市場で米債利回りがさらに上昇すると円売り・ドル買いの勢いが強まり、円は14時30分すぎに120円28銭近辺と1週間ぶりの安値を付けた。午前中は国内輸入企業の円売り・ドル買いが活発だった。
ただ、米債利回りの上昇は日本時間夕刻にかけて一服し、円の下値を支える要因となった。対ドルでユーロの買い戻しが膨らむと円買い・ドル売りが進み、円は夕刻に前日比で一時上昇に転じて119円93銭近辺まで戻した。9~17時の円の値幅は35銭程度だった。
円はユーロに対しては3営業日ぶりに大幅反落した。17時時点では前日の17時時点に比べ1円ちょうど円安・ユーロ高の1ユーロ=134円86~89銭近辺で推移している。ドイツ連邦債など欧州国債の利回りが上昇し持ち高整理の円売り・ユーロ買いを誘った。ギリシャ問題への警戒感はくすぶるが、きょうは特にユーロ売りにはつながらなかった。
ユーロはドルに対し3営業日ぶりに反発した。17時時点では同0.0074ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1231~34ドル近辺で推移している。欧州の取引時間帯に入った日本時間17時すぎに1.1256ドル近辺まで上昇した。独債利回りの上昇などを受けてユーロの買い戻しが膨らんだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕