【NQNニューヨーク=神能淳志】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に3日続落した。終値は前日比7ドル74セント(0.0%)安の1万8060ドル49セントだった。米景気や利上げを巡る思惑が交錯し、相場は方向感を欠いた。大手化学株の大幅安が相場の重荷となり、ダウ平均を押し下げた。
朝方は買いが先行した。ユーロ/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EBE7E5E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX圏の景気底入れ/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5E4E7E4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX期待を背景に、ドイツなど欧州主要国の株価指数が上げていたため、米株式相場にも買いが及んだ。米商務省が発表した4月の米小売売上高は前月から横ばいと、市場予想(0.2%増)を下回った。早期の米利上げ観測がやや後退し、外国為替市場ではドル安が進行。市場の不安をあおっていた米金利の上昇が一服しつつあるとの見方も投資家心理を改善させた。
もっとも、買いが一巡した後は次第に売りが増えた。欧州ではドイツの株価指数が下げに転じて終えたほか、米小売売上高を受けて4~6月期の実質国内総生産/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAEAE4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX(GDP)の予測を下方修正する金融機関が相次いだ。米株式の割高感がくすぶるなか、景気先行きの不透明感も意識され、積極的な買いは控えられた。
「物言う株主」との委任状争奪戦を会社側が制したことで、株価押し上げの観測が薄らいだ化学大手デュポンが前日から約7%下げた。ダウ平均の採用銘柄では下落率が最も大きく、指数を30ドル超押し下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。前日比5.502ポイント(0.1%)高の4981.691で終えた。時価総額/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E7E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXの大きいインテルなどが堅調に推移したことが相場を支えた。
業種別S&P500種株価指数は全10業種のうち6業種が下落した。「公益事業」や「一般消費財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6E4EAE2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」などが下げた。一方「IT(情報技術)」や「電気通信サービス」は上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約7億2000万株(速報値)、ナスダック市場は約16億3000万株(同)だった。
個別銘柄では、百貨店のメーシーズが安い。朝方発表した四半期決算/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE3EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXで減収減益となったことが嫌気された。四半期決算と併せて発表した2016年の業績見通しが慎重と受け止められたファッション大手のラルフロー/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE1E0E6E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXレンにも売りが優勢だった。ダウ平均の採用銘柄ではホームセンターのホーム・デポや小売りのウォルマート・ストアーズが安い。
一方、一部報道で日本での金融事業を売却すると伝わったゼネラル・エレクトリック(GE)が事業の効率化などを期待されて上昇した。自社株買い/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE0E7E4E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXや増配など株主への利益配分策を発表したデルタ航空も高い。