福島、栃木、群馬、新潟の4県にまたがる尾瀬国立公園の山開きの式典が21日、福島県檜枝岐村の御池登山口で開かれ、集まった登山客らが安全を祈願した。公園では一部でミズバショウが咲き始めており、5月下旬から6月中旬まで楽しめるという。
式典で尾瀬山小屋組合の関根進組合長は「素晴らしい尾瀬を堪能してほしい」とあいさつ。茨城県桜川市から訪れた主婦、仙波れい子さん(79)は「尾瀬に年に1度来るのが生きる楽しみ。ミズバショウだけでなく尾瀬全体を肌で感じたい」と散策を心待ちにしていた。
環境省によると、尾瀬国立公園への入山者は2011年、原発事故などの影響で約28万1300人まで落ち込んだが、昨年は約31万5400人まで回復した。〔共同〕