9月中間決算を発表するみずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長=14日午後、東京都中央区
みずほフィナンシャルグループの佐藤康博社長は14日、旧来のシステムを統合した新システムの完成時期が、予定の12月から数カ月程度遅れることを明らかにした。2014年に続く2度目の統合延期となる。追加の確認作業が必要になったためといい、開発コストも増える見通しだ。
9月中間決算発表の記者会見で明らかにした。みずほは過去に2度の大規模なシステム障害を起こしている。佐藤氏は「100%大丈夫だという開発に至るまで、時間を少し先延ばしする。今から数カ月くらいかかる」と述べた。コスト増は、「(経営に)重大な影響を与える規模ではない」とした。
みずほは業務の基幹となる「勘定系システム」で、みずほ銀行とみずほ信託銀行で三つあるシステムの統合を進めている。完成後1年半ほどかけて順次移行する。佐藤氏は「(完成の遅れは)移行計画全体に大きな影響はない」とした。
新システムでは、みずほの口座…