ホンダは17日、東京都内で定時株主総会を開催した。タカタのエアバッグ問題や主力小型車「フィット」の相次ぐリコール(回収・無償修理)について、伊東孝紳社長は「株主の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけした」と陳謝した。
伊東社長はフィットのリコールの原因について「かつてない高度な技術にチャレンジした結果だった。同じ過ちを繰り返さないよう全社をあげて取り組む」と述べた。エアバッグ問題については「一刻も早い原因究明に努力する」と強調した。
出席株主からの「(同業)他社と比べ株価が低い」との指摘に対し、伊東社長は「品質問題で国内生産の一部に空きが生じ、大変残念な結果になった。品質(の向上)を最重要課題として徹底する」と答えた。
総会後に社長に就任する予定の八郷隆弘専務執行役員を含む取締役14人の選任や剰余金の配当などの議案を賛成多数で可決した。八郷次期社長は「ホンダらしい挑戦的な商品・技術を磨き、存在感を更に高めたい」と抱負を語った。