九州大学は19日、学生183人分の住所届の書類を紛失したと発表した。今春、大学院理学府に入学した院生と理学部に編入した学部生が対象。住所届には学生の名前や住所、生年月日のほか、保護者の情報も記載しており、紛失した個人情報は計366人分になる。これまでに流用や転載の報告はないという。
九大によると、住所届183枚を封筒に入れ、4月6日に福岡市東区の箱崎キャンパスから学内便で同市西区の伊都キャンパスに送付し電子データ化する予定だった。電子化完了の通知を受けた担当者が5月29日、183人分の情報が未入力であることに気付き、紛失が発覚した。
九大は学内便を民間業者に委託している。今月15日、学生や保護者に経緯を説明した謝罪文を送付した。