【スース=共同】AP通信によると、チュニジア内務省のアルウィ報道官は28日、中部スースのホテル襲撃テロの実行犯の学生、セイフッディン・レズギ容疑者(22)を後方で支援していた複数の共犯者がいたとみて捜査していることを明らかにした。
また、別の当局者は、現時点では犠牲者にチュニジア人は含まれていないと述べた。英スカイニューズ・テレビは28日、英国人の犠牲者は少なくとも30人に上る見通しだと伝えた。全員の身元確認はまだ終了していないが、「犯人が外国人を標的としていた」という目撃証言が裏付けられた。
アルウィ報道官によると、警察はレズギ容疑者が使ったカラシニコフ銃や弾倉4個分の実弾を提供したり、現場ホテルに連れて行ったりした共犯者がいるとみている。
当局はこれまでにレズギ容疑者の父親や、レズギ容疑者が同居していた学生3人から事情聴取した。現場近くの海ではレズギ容疑者の携帯電話が見つかり、事件直前に父親に電話をかけていたことが判明したという。