【NQNニューヨーク=大石祥代】6月30日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は5営業日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は前日比1.14ドル高の1バレル59.47ドルで取引を終えた。時間外取引で一時57.94ドルと期近物として8日以来ほぼ3週ぶりの安値を付けた反動で、目先の戻りを期待した買いが優勢になった。
米独立記念日を前にした3日からの3連休でドライブに出かける人が増え原油から精製されるガソリン需要が増えるとの見方も相場を支えた。
イランと米欧など6カ国が核開発問題を巡る交渉期限を実質的に延ばすと伝わった。イラン産原油の生産増が先に延びたとみる買いが入った一方、中長期では生産増により供給過剰が強まるとの観測もあって市場の反応は定まらなかった。
ガソリン、ヒーティングオイルは反発した。
ニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比7.2ドル安の1トロイオンス1171.8ドルで終えた。外国為替市場でドルが買われた場面ではドルの代替資産として逆の値動きになりやすい金には売りが優勢になった。
銀は続落。プラチナは反落した。