【ニューヨーク=山下晃】30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比23ドル高と反発した。ギリシャの財政支援を巡る交渉が合意に至らず350ドル下落した前日の反動から買い戻しが優勢となった。ただ上値も限られた。
ダウ平均の終値は前日比23ドル16セント(0.1%)高い、1万7619ドル51セント。欧州市場では英独仏など主要各国の株価指数が1%超の下落となったが、日本や中国の株式相場が反発し、世界的な株安連鎖にはひとまず歯止めがかかった。
取引時間中には、ユーロ圏の財務相の電話会議や、メルケル独首相の「国民投票の前にギリシャと交渉しない」といった発言などが伝わるたびに株式相場も反応した。終日乱高下を繰り返す荒い値動きとなった。