伊予銀行は結婚や子育てに充てる資金について、親や祖父母が非課税で子どもや孫に贈与できる専用の預金口座を取り扱い始めた。親や祖父母と贈与契約を結んだ顧客が専用口座を開き、最大1000万円(結婚資金は最大300万円)の贈与金を非課税で受け取れる。2015年度税制改正で創設された非課税措置を受けたい顧客に売り込む。
専用口座の名称は「いよのめぐみ」で、20~49歳の人が口座を開くことができる。顧客と贈与契約を結んだ金額を親や祖父母が伊予銀行に預ける。顧客が預金を引き出すには結婚や子育ての資金として使った領収書が必要。結婚や子育て費用に認められるのは、挙式代や幼稚園の入園料、小学校就学前の子供の医療費など。子供のおむつ代は子育て費用の対象外となる。
2019年3月末まで口座開設を受け付ける。19年4月以降も口座を利用することはできる。非課税で贈与ができることから高齢の富裕層にとっては相続税対策になる。