【NQNニューヨーク=横内理恵】6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に3日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の8月物は3連休前の2日と比べて4.40ドル(7.7%)安の1バレル52.53ドルで取引を終えた。
5日投開票のギリシャの財政緊縮案を問う国民投票で反対票が賛成票を上回ったのを受け、ギリシャの債務問題への警戒感が強まった。運用リスクを避ける動きにつながり、値動きの大きい原油相場の売りが優勢だった。一時は52.41ドルと4月14日以来、ほぼ2カ月半ぶりの安値を付けた。
中国政府による株価維持策の発表を受け、中国株式相場が乱高下した。原油消費の大きい同国の景気への不透明感につながったことも相場の重荷となった。
ガソリン、ヒーティングオイルは反落した。
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前営業日と比べて9.7ドル高の1トロイオンス1173.2ドルで取引を終えた。ギリシャ情勢への不透明感から投資家のリスク回避姿勢が強まり、逃避資金の受け皿となりやすい金が買われた。
銀は反発し、プラチナは続落した。