【NQNニューヨーク=川内資子】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は大幅に続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の10月物は前週末比2.21ドル安の1バレル38.24ドルで取引を終えた。一時37.75ドルまで下げ、期近物として2009年2月24日以来6年半ぶりの安値を付けた。中国の景気減速を背景に、原油需給が減るとの見方が一段と強まり売りが膨らんだ。
24日の中国株式相場が前週に続いて急落した。原油の主要な消費国である中国経済が想定以上に減速し、原油の需給が緩んだ状態が続くとの観測を誘った。
ガソリンは反落。ヒーティングオイルは4日続落した。
ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前週末比6.0ドル安の1トロイオンス1153.6ドルで終えた。世界的な株安を受けて逃避資金の受け皿となりやすい金には買いが先行。一時1169.8ドルと、中心限月として7月7日以来ほぼ1カ月半ぶりの高値を付けた。
ただ、足元で相場が急速に上昇していたため、次第に当面の利益を確定させる売りが優勢となった。プラチナなどほかの金属相場が大きく下げたことも金先物の重荷となった。
銀とプラチナはともに続落した。