【NQNニューヨーク=森田理恵】13日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4営業日ぶりに反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の5月物は前日比0.41ドル安の1バレル41.76ドルで取引を終えた。米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の在庫統計で原油在庫が増え、需給の引き締まりには時間がかかるとの見方が広がった。前日まで上昇が続いた反動で目先の利益を確定する売りも出やすかった。
午前には小幅高となり、42.42ドルと2015年11月30日以来の高値をつける場面もあったが続かなかった。週間在庫統計ではガソリン在庫が市場予想よりも大きく減少。また米国内の原油生産は8日時点で14年10月末以来1年半ぶりの水準まで低下した。こうした指標は相場を下支えしたとの見方もあった。
ガソリンとヒーティングオイルはともに4営業日ぶりに反落した。
ニューヨーク金先物相場は5営業日ぶりに反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である6月物は前日比12.6ドル安の1トロイオンス1248.3ドルで終えた。主要通貨に対してドルが上昇し、ドル建てで取引される金の割安感が薄らいだ。
銀とプラチナはともに5日続伸した。