全国最大の指定暴力団山口組(神戸市)から離脱した団体の組長らが5日、同市内で会合を開いた。捜査関係者によると、新組織結成に向けて話し合いが持たれたとみられる。山口組分裂の動きが表面化してから、離脱した団体の組長らが集まるのが確認されたのは初めて。
捜査関係者によると、山口組からは山健組(同市)など13の2次団体の組長が「絶縁」や「破門」の処分を受けている。山健組の関連施設でこの日開かれた会合には、そのうち複数の団体の組長の出席が確認された。
東京の指定暴力団の幹部が出席したとの情報もあり、警察当局が確認を急いでいる。
分裂の動きの背景には6代目の篠田建市(通称司忍)組長の出身母体の弘道会(名古屋市)を中心とする現体制への不満があるとみられる。