環境省は18日までに、北海道えりも町の襟裳岬周辺で漁業被害を出しているゼニガタアザラシの来年度の管理計画の素案を示した。絶滅が危ぶまれる野生生物を分類したレッドリストの「絶滅危惧2類」から1ランク下の「準絶滅危惧」に変更したことから、捕殺する際の条件などを今後検討する。
素案は札幌市で17日開いた「ゼニガタアザラシ科学委員会」で示した。今年度までは調査のための捕獲は認められてきたが、レッドリスト見直しに伴い、今年度中に策定される計画では捕殺が盛り込まれる見通し。
素案では、捕殺の上限は前年の生息状況評価を基に毎年算出することや、捕獲する場合も幼獣でなく亜成獣を選択することなどが盛り込まれた。〔共同〕