ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は29日、台湾・台北とベトナム・ホーチミンに拠点を開設すると発表した。福岡銀行の駐在員事務所を台北に12月めど、ホーチミンには来年3月めどにそれぞれ設置。現在5カ所のアジア拠点を7カ所に拡充し、各拠点の連携で顧客企業のアジア展開を幅広く支援する。
両拠点はともに、日本から派遣する行員1人と現地採用のスタッフ1人の2人体制を予定。現地当局の認可などを経て正式に設ける。主に現地進出や輸出入を目指す九州の顧客企業を、情報提供や提携先の紹介で支援する。台湾企業と組んで中国進出を狙う顧客を、ふくおかFGの台湾と中国の拠点が連携して支援するケースも想定する。
台湾とベトナムでのビジネスを巡る顧客企業の相談が増えてきたことから拠点開設を決めた。ふくおかFGはこれまで中国の大連、上海と香港、タイ・バンコク、シンガポールのアジア5都市に拠点を持ち、ニューヨークの北米拠点と合わせて海外6拠点体制だった。
福岡銀は同日、外貨両替ショップをJR博多駅構内に開くと発表した。コンコース中央の総合案内所の一角で10月21日に開業。18通貨に対応し、営業は午前8時~午後9時。JR駅コンコースでの開設は全国でも珍しいという。同行は6、7月に博多港や福岡市の中心街・天神に両替拠点を相次ぎ開設。訪日客増加でさらに対応を拡充する。