【ワシントン=中西豊紀】米財務省は7日までに、過激派組織「イスラム国」(IS)がトヨタ自動車製の車両を数多く使用しているとして調査に乗り出した。同省が担うテロ対策の一環で、トヨタ自動車も調査に協力している。トヨタは同日「テロ活動に車両を転用するおそれのある人物や団体に車両を販売しないことを明確に定めている」との声明を発表した。
米ABCテレビなどが財務省の調査を報じた。ISはシリアやリビアなどで四輪駆動の「ランドクルーザー」など多数のトヨタ車を改造して使っているという。トヨタ車は耐久性に優れているとされ、砂漠地帯などでのテロ活動に使われる場合がある。ただこうした車は中古車で、自動車メーカーとして転売を防ぐのは難しいのが現状だ。