21日午前の東京外国為替市場で円相場は続落した。12時時点は前日17時時点に比べ23銭円安・ドル高の1ドル=119円87~90銭だった。一時119円96銭近辺と節目の120円に迫った。日経平均株価の上昇に足並みをそろえる格好で、「低リスク通貨」とされる円に売りが出た。中値決済に絡む国内輸入企業からのドル買い注文も入った。
1ドル=120円近辺では日本の外為証拠金(FX)投資家が相場の流れに逆らう「逆張り」で円買い・ドル売りを入れ、相場を下支えした。「株価以外に目新しい取引材料がなく、円売りは加速しづらかった」(国内銀行)との声があった。9~12時の円の高値は119円80銭近辺で値幅は16銭程度だった。
円はユーロに対しても続落した。12時時点は前日17時時点に比べ39銭円安・ユーロ高の1ユーロ=136円15~19銭だった。一時136円30銭近辺まで下げた。株高を背景に低リスクの円の売りは対ユーロでも出た。
ユーロはドルに対して小幅に反発した。12時時点は同0.0010ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1357~60ドルだった。20日の海外市場からのユーロの買い戻しが続いた。対円のユーロ高が波及しユーロ買いが入った面もあるようだ。〔日経QUICKニュース(NQN)〕