14日午前の東京外国為替市場で円相場は反発した。12時時点は1ドル=121円04~07銭と前週末11日の17時時点に比べ88銭の円高・ドル安で推移している。原油安や欧米株式相場の大幅な下落を受けて、円を買いドルを売る動きが優勢だった前週末11日の海外市場の流れを引き継いだ。
14日の日経平均株価が下落したことも、円買い・ドル売りを促した。ただ、国内輸入企業による円売り・ドル買い注文が断続的に出て円の上値を重くした。外国為替証拠金(FX)取引を手掛ける個人投資家によるドル買い注文も円相場の重荷となったとの観測があった。
日銀は12月の全国企業短期経済観測調査(短観)を発表したが、「円相場への影響は限定的だった」(国内証券)との声があった。
9~12時の円の高値は120円72銭近辺、安値は121円14銭近辺で、値幅は42銭程度だった。
円は対ユーロで3日続伸した。12時時点は1ユーロ=132円73~76銭と同80銭の円高・ユーロ安で推移している。
ユーロは対ドルで反発した。12時時点は1ユーロ=1.0964~68ドルと同0.0012ドルのユーロ高・ドル安で推移している。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕