東京消防庁は25日、救急隊をＪＲ東京駅（東京・千代田）に試験的に配置した。消防施設以外に配置するのは全国で初めてとみられる。

東京駅周辺への出動は昨年が約1500回で、最寄りの丸の内消防署から到着まで平均４分程度かかっていたが、１～２分程度に短縮できると見込んでいる。

同庁によると、午前８時半から午後10時まで隊員３人と救急車１台を駅に配置する。来年３月末まで試験的に運用し、効果が確認できれば出動が多い他の場所での配置も検討するという。

同庁の昨年の出動件数は過去最多の75万８千件。到着時間は平均７分54秒で、時間短縮が課題になっている。