【モスクワ=共同】ロシア南部ダゲスタン共和国の南東部にある観光名所ナルインカラ要塞跡で29日夜、見物客らに向かって数人が銃を乱射、1人が死亡、10人が負傷した。外国人が死傷したとの情報はない。
ロシア政府系のメディア、ライフニュースによると、治安当局は過激派組織「イスラム国」(IS)と関係があるロシア国内の組織による犯行との見方を示した。
一方で同共和国のアブドラチポフ首長は、地元の犯罪組織による犯行との見解を示したとインタファクス通信が報じた。死亡したのは地元の治安当局者だった。この人物を狙った可能性があるという。
犯行グループは少なくとも3人で、要塞を囲む森の中から手投げ弾を投げた後、自動小銃を乱射した。現場には見物客ら約20人がいた。
ダゲスタン共和国は周辺のカフカス地方一帯で活動するイスラム過激派の有力な拠点となっている。