13日午前の東京外国為替市場で円相場は反落した。12時時点は前日17時時点に比べ89銭円安・ドル高の1ドル=118円28~30銭だった。11時40分すぎに118円36銭近辺まで下げた。中国懸念が後退し、上海株や日経平均株価が上昇したことから「低リスク」とされる円は売りが増えた。国内輸入企業も円売りを進めた。
中国人民銀行(中央銀行)は10時15分ごろ、人民元の対米ドル基準値を前日夕刻時点の水準に比べ元高・ドル安に設定した。基準値同士で前日と比べると元安・ドル高ながら、市場では「元相場は落ち着いてきた」と受け止めが広がった。このため中国懸念が和らぎ、円売り・ドル買いに傾いた。その後に発表された2015年12月の中国の貿易収支で、輸出が元建てで伸びたと伝わると円売りが一層膨らんだ。9~12時の円の高値は1ドル=117円78銭近辺で値幅は58銭程度だった。
円はユーロに対して反落している。高く始まった後、下げに転じた。12時時点は前日17時時点に比べ23銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円09~12銭となっている。日本と中国の株価上昇に伴う円安の流れが対ユーロにも波及した。
ユーロはドルに対して反落した。12時時点は同0.0065ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0827~30ドルだった。対円のドル高がユーロ売り・ドル買いを促した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕