名古屋鉄道が8日発表した2015年4~12月期の連結決算は、純利益が192億円と前年同期比16%増えて、同期間として過去最高を更新した。沿線の雇用拡大や訪日外国人の増加で、鉄道やバスなどの交通事業が好調だった。原油安による燃料コストの低下も追い風となった。
売上高は4447億円と1%増えた。部門別では交通事業が4%増えたほか、繁忙期に好天に恵まれたため、レジャー・サービス事業も3%伸びた。不動産もマンションの引き渡し戸数の伸びなどで7%の増収だった。
営業利益は359億円と27%増えた。交通事業とトラック輸送など運送事業は燃料安が2事業で40億円弱の増益要因となった。不動産事業は分譲原価の増加が響いて減益となった。
16年3月期通期の売上高は前期比1%増の6140億円、純利益は18%増の210億円を見込む。15年4~12月期までで純利益は通期の9割強に達したが、通期の従来見通しを据え置いた。