同性愛者や、身体と心の性が異なるトランスジェンダーら性的少数者(LGBT)1万人のポートレートを撮影し、ウェブサイトなどで公開する企画「OUT IN JAPAN」が進んでいる。
LGBTを身近に感じてもらうことが狙いで、5年がかりで撮影する。企画した認定NPO法人代表の松中権さん(39)は「当事者が顔や名前を出して周囲に打ち明けるきっかけにもなっている」と説明する。
昨年4月に始まった撮影は、企画に賛同する世界的な写真家のレスリー・キーさんが担当。東京や大阪、福岡、名古屋で計約800人がモデルとなった。3月21日の仙台での撮影会にも100人以上が参加する予定だ。
昨年12月末、東京での撮影会に参加した静岡県の堀池捺葵さん(25)と若林果歩さん(22)は「同じ志の人と偏見を変えていきたい。自分たちの姿で誰かを勇気づけられれば」と話した。
ポートレートは、それぞれのメッセージと一緒に「OUT IN JAPAN」のサイトで閲覧できる。〔共同〕