埼玉県朝霞市で行方不明となり2年ぶりに保護された少女(15)が、寺内樺風容疑者(23)=未成年者誘拐容疑で逮捕=宅での生活時の状況を「本名と違う名前で呼ばれていた」と話していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。
少女は寺内容疑者に連れられて外出することもあったといい、埼玉県警は事件発覚を防ぐため本名で呼ぶのを避けていた疑いがあるとみている。
事件は少女が東京都中野区で3月27日に保護されてから3日で1週間。捜査関係者によると、少女は「寺内容疑者と外出する際は、手をつないで逃げられないようにされていた」とも話している。
少女は2014年3月、朝霞市の自宅付近で車から降りた寺内容疑者に本名をフルネームで呼ばれて声を掛けられ、車に乗せられたと説明。連れ去られた後は、寺内容疑者が当時住んでいた千葉市のマンションで監禁されていた疑いがある。
少女は今年3月27日、中野区のマンションで寺内容疑者が出掛けた隙に部屋を逃げ出し、JR東中野駅の公衆電話から110番して保護された。寺内容疑者は翌28日未明に指名手配され、静岡県伊東市で身柄を確保された。
〔共同〕