公文書管理を担当する河野太郎行政改革相は2日、国立公文書館を訪れ、徳川家康の生涯を所蔵資料でたどる特別展を視察した。視察後に記者団の取材に応じ、検討が進む新しい公文書館について「展示機能を充実してもらいたい」と語った。
政府の有識者会議は3月末、新公文書館の建設候補地の調査結果を公表。国会東隣の「憲政記念館敷地」と同北隣の「国会参観者バス駐車場敷地」の2案のうち、憲政記念館と一体的に新館を整備する案なら最も大きな面積を確保できるとした。同会議が求める「4万~5万平方メートルの規模」の要件を満たすのはこの案だけで、現在の最有力案とみられる。
調査結果を踏まえ、衆院議院運営委員会の小委員会が新館建設地を最終決定する。河野氏は「なるべく速やかに決めていただき、基本計画(作り)に入りたい」と述べた。