全国学力調査で問題配布を待つ児童たち=19日午前8時37分、東京都内の小学校、角野貴之撮影
小学6年生と中学3年生を対象に毎年実施している「全国学力調査」が19日、始まった。科目は国語と算数・数学の2教科。全国の小中学校の98・4%にあたる3万76校の計約218万7千人が受ける予定だったが、地震の影響で熊本県ではすべての小中学校で調査が中止された。
熊本地震 災害時の生活情報
特集:熊本地震 ライフライン情報など
文部科学省によると、大規模な調査中止は東日本大震災直後に全国で見送ってから5年ぶりで、都道府県単位では2007年度のスタート以来初めて。ほかにも熊本県内の配送業者の拠点が被災し、宮崎県の7中学校に問題冊子が前日までに届かず、中止になった。大分県教育委員会によると、休校などで県内の30校が実施を見送ったという。問題が届いても実施できない学校も多いとみられ、実際に何人受けたかは回収後に文科省が集計する。
東京都内の公立小のクラスでは19日朝、6年生が緊張した面持ちで問題が配られるのを待っていた。調査結果は例年、8月下旬に公表される。