日本郵便社長に内定した横山邦男氏
日本郵政は26日、完全子会社の日本郵便の社長に、三井住友アセットマネジメント社長の横山邦男氏(59)を充てる人事を固めた。6月の株主総会後に就任する見通し。来月13日に正式に決めて発表する予定。
横山氏は日本郵政の取締役にも就く。26日の指名委員会で、日本郵政取締役兼日本郵便社長の候補に内定した。日本郵便の高橋亨社長は会長に就く方向だ。
横山氏は三井住友銀行出身。2006~09年にも日本郵政幹部を務めたが、「かんぽの宿」売却をめぐって当時の鳩山邦夫総務相と対立した。三井住友銀頭取を経て日本郵政社長に転じた西川善文氏の「側近」として郵政民営化を推進したため、性急な民営化に慎重な元総務官僚らと対立する可能性もある。7年ぶりの「復帰」は波紋を広げそうだ。
日本郵政と主要3子会社の日本郵便、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険の社長がいずれも金融機関出身になることに、グループ内から戸惑いの声も漏れている。