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1通のメール、首相側近の関与疑惑浮上 文科省再調査

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文科省調査で新たにわかったこと(―)


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学校法人「加計(かけ)学園」による国家戦略特区での獣医学部新設問題は、文部科学省に「総理のご意向」などと書かれた文書があるのか、ないのかという問題を超え、首相官邸中枢の関与があったのか、なかったのかに飛び火した。不透明さを増すこの問題を、首相はどう説明するのか。


加計有利な要件「官房副長官が指示」 内閣府のメール


「指示は藤原審議官曰(いわ)く、官邸の萩生田副長官からあったようです」――。


文科省の再調査をめぐってはもともと、主に内閣府と文科省のやりとりを記録したとみられる文書の存在を認めるかどうかに焦点が当たっていた。ところが一連の文書とともに、萩生田光一・官房副長官から特区を担当する内閣府の藤原豊審議官への「指示」があったとする1通のメールも出てきた。


内閣府・地方創生推進事務局の職員から、文科省・行政改革推進室の職員宛てに昨年11月1日に送られたメール。同9日の国家戦略特区諮問会議(議長・安倍晋三首相)で公表する文書の文言をめぐり、水面下の調整があったことをうかがわせる文書が添付されていた。文科省の義本博司総括審議官は会見で「(一連の)文書を探すプロセスの中で(省内から)提供された」と説明。内容については「内閣府に聞いてほしい」とした。


添付の文書には獣医学部新設の条件を記した文案があり、「広域的に」「限り」などと手で書き加えられていた。メールによると、萩生田氏による修正の指示だという。


萩生田氏は首相の最側近で官邸…



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