25・55メートルで世界一長いやきとりを達成した東松山市商工会青年部のメンバーら=埼玉県東松山市あずま町
1本の竹串で世界一長いやきとりに挑戦するイベントが29日、埼玉県東松山市であり、長さ25・55メートルのやきとりづくりに成功した。全国の焼き鳥店などでつくる全国やきとり連絡協議会(全や連)によると、昨年8月に山口県長門市が打ち立てた25・05メートルを上回り、世界一と認定された。
東松山市は、豚のカシラ肉にみそだれをつけて食べる「やきとり」で有名で、同市商工会青年部の設立55周年を記念して挑戦。40キロのカシラ肉を約60人で約4時間かけて焼いた。
「焼き上がった状態で串全体を持ち上げ、5秒間静止」という条件をクリアして世界一が認められると、大島規盟実行委員長(40)は「チームワークで達成できた。東松山のやきとりのPRとなり、食べに来る人が増えれば」と喜んだ。
全や連によると、東松山市は16代目の世界記録保持者となり、鶏肉以外での世界一は初。記録が25メートルを超えてからは一本串にする竹の調達が難しく、今回も4カ月かけて探し、京都市内から取り寄せた。日疋(ひびき)好春・全や連代表理事は「これからも色んな街が挑戦し、ご当地やきとりが盛り上がってほしい」と話した。(平井茂雄)