2014年12月に島根県浜田市沖で漁船が沈没し、乗組員4人が死亡した事故で、浜田海上保安部は1日、漁船の漁労長だった男性(当時52)を被疑者死亡で、業務上過失往来危険と業務上過失致死傷の疑いで松江地検浜田支部に書類送検した。
浜田海保によると、漁労長は操業責任者。網の中に入った大量の魚が移動したため船が傾き、漁労長が傾きを戻そうと指示して船の方向を変えようとしたが、さらに大波を受けて転覆したという。海保はこの際に出した指示が過失にあたるとしている。
漁船は長崎市の「東洋漁業」が所有する「第1源福丸」(135トン)で事故当時は漁労長ら20人が乗り込み、ほかに乗組員1人が不明となり5人が負傷した。