大阪府警西堺署の巡査長から傷害容疑で任意の取り調べを受けた際、堺市の元小学校教諭の男性(82)=無罪確定=が暴言を浴びせられた問題で、男性側に1日、府警から謝罪文が届いた。大阪地裁は3月、府に慰謝料100万円の支払いを命じ、確定している。
謝罪文は5月31日付で刑事総務課長名で出され、「厳粛に受け止めるとともに深くお詫(わ)び申し上げます」と陳謝。関係警察官に「深く反省を促し、厳重注意を行った」としている。
男性は2013年8月に近所の男性を殴ったとして在宅起訴され、後に無罪が確定した。取り調べ中、「あんた、どうやって物事を教えてきたんや」「知らんは通さん」などと暴言を吐かれたという。男性は「思い出すと眠れない。処分が軽すぎるし、書面だけでなく謝りにきてほしい」と話している。