指定暴力団「神戸山口組」系池田組若頭の高木忠(ただし)幹部(55)が岡山市内で射殺された事件で、岡山県警は5日、警察署に出頭してきた指定暴力団「山口組」傘下の暴力団員山本英之容疑者(32)=自称・愛知県半田市旭町4丁目=を殺人と銃刀法違反(加重所持、発射)の疑いで逮捕し発表した。県警は供述内容を明らかにしていない。山口組分裂に伴う対立抗争の可能性もあるとみて調べる。
神戸山口組系幹部、銃で撃たれ死亡 岡山のマンション前
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県警によると、山本容疑者は5月31日午前9時50分ごろ、岡山市南区豊成2丁目の高木幹部の自宅マンション駐車場で銃弾数発を拳銃のようなもので発射し、高木幹部を殺害した疑いがある。
山本容疑者は山口組の篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体・弘道会傘下で、高山組系の愛知県半田市の暴力団の組員。5日正午過ぎ、捜査本部がある岡山南署に1人で出頭した。犯行に使われたとみられる拳銃は見つかっていない。県警は関係先を家宅捜索する方針で、共犯者がいる可能性もあるとみて調べる。