新国立競技場の模型を視察する遠藤利明五輪担当相(右)と馳浩文部科学相=17日午後2時6分、東京都港区北青山2丁目、嶋田達也撮影
2020年東京五輪・パラリンピックの主会場となる新国立競技場の模型が完成し、17日に報道陣に公開された。8月6日(日本時間)に開幕するリオデジャネイロ大会の期間中、現地で情報発信拠点となるジャパンハウスで展示される。
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建設を担当する大成建設や建築家の隈研吾氏らのチームが基本設計案に基づいて作った。実物の500分の1で、120センチ四方。設置場所が未定の聖火台はついていない。模型の国内での公開は未定。
新国立競技場は19年11月の完成予定で、整備費は1500億円前後。費用は、国が2、東京都が1、スポーツ振興くじ(toto)が1の割合で負担する。
この日、馳浩文部科学相とともに模型を視察した遠藤利明五輪担当相は、辞職する舛添要一東京都知事に代わる新知事の下で負担割合が見直される可能性について「大会成功を公約とする方が当選すると思うので安心、信頼している」と述べた。
新国立競技場をめぐっては昨年5月、舛添都知事が、旧計画の整備費の負担割合で下村博文文科相(当時)の対応を批判。計画の白紙撤回のきっかけになった。(阿久津篤史)