群馬大病院の手術後死亡問題で、遺族会の結成を発表する遺族ら=群馬県高崎市
群馬大病院(前橋市)で手術後の死亡が相次いだ問題で、死亡した患者11人の遺族が26日、遺族会を結成した。病院側に対し、真相究明や再発防止策の徹底を求めていくとし、十分な対応がされない場合には、損害賠償の請求や執刀医らの医師免許取り消し処分の要求も検討する。
遺族らは群馬県高崎市内で初会合を開いた後、弁護団とともに記者会見した。遺族の一人は「同じ痛みを持つ者が集まる場ができたことは意義深い。いい結果を導けるように協力していきたい」と語った。
遺族会の要求書では、執刀医や上司にあたる当時の診療科長に対面による説明を求め、病院に遺族会と継続的に協議することなどを求めている。
大学が依頼した外部有識者の調査委員会は、2007~14年度にあった肝臓や膵臓(すいぞう)などの手術の後に死亡した50人分の日本外科学会の調査を踏まえ、最終報告書を7月中に公表する予定。