(2日、日本ハム4―0ソフトバンク)
満員に膨れあがった敵地のマウンドに上がる意味を、日本ハム先発の有原は十分すぎるほど理解していた。首位とは8・5ゲーム差。遠くにかすむソフトバンクの背中を追うために、「絶対に勝たないといけないと思ってここに来た」。
一番の山場は、1点を先行した直後の六回だった。2死から4番内川に二塁打を浴び、得点圏に初めて走者を背負うと、続く5番長谷川を四球で歩かせ一、二塁。
ここで冷静になれるのがプロ2年目の成長の証しだ。「低めを突いて、内野ゴロを思い描いた」。狙い通り、外のカットボールを引っかけさせて松田を二ゴロに。6番打者は「去年よりカットの精度が高い」とうなるしかなかった。
交流戦後、栗山監督は先発ロー…