4日、バグダッド中心部の繁華街で起きた爆破テロの現場=ロイター
イラクの首都バグダッド中心部で3日未明に起きた爆破テロの死者は、4日までに少なくとも213人に上り、負傷者も200人を超えた。死者はさらに増えるとみられる。AFP通信が4日、イラク政府高官の話として伝えた。1度の爆発による死者では、イラク戦争後最悪の規模だ。同国内ではアバディ首相の責任を問う声が高まっている。
特集:IS(イスラム国)
AFP通信や英BBC、地元報道によると、爆発現場はイスラム教シーア派の住民が多いとされる商業地区カラダの繁華街。ラマダン(断食月)明けの休日を前に大勢の買い物客でにぎわう中、大量の爆弾を積んだとみられるトラックが爆発。レストランや小売店などに一気に炎が広がった。買い物客には家族連れも多く、米CNNによると、死者には少なくとも子ども25人が含まれるという。
少なくとも93人が死亡した5月11日の連続自爆テロなど、バグダッドでは過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したテロが相次ぐ。ISは3日に出した犯行声明で、テロは敵視するイスラム教シーア派を狙ったもので、「現在続ける防衛作戦の一環」とした。
イラク政府軍は先月26日、I…