福島に向けて曳航(えいこう)される「浮体式風力発電設備」=8日、茨城県沖、本社機から、長島一浩撮影
海上の風力で発電する「浮体式洋上風力発電設備」が兵庫・淡路島から運ばれ、間もなく目的地・福島の海に到着する。
兵庫から福島へ、巨大風車ゆっくり海の旅 洋上発電設備
2日に同島の洲本沖を出発した風車は、時速6~8キロの速さで海上を移動。8日には茨城県沖で、4隻の船で巨大な風車が曳航(えいこう)されている光景が見られた。10日には約960キロにわたる長い旅を終え、設置海域に着く予定だ。
福島県沖で進められている経済産業省の実証研究事業の一環で、3基目の風車となる。羽根の長さは62メートル、海面からの高さは最大で150メートル。出力は5メガワットで年内の発電をめざす。(長島一浩)