マイカ・ジョンソン容疑者。本人のフェイスブックから=ロイター
米南部テキサス州ダラスで警察官12人が撃たれ、5人が死亡した連続狙撃事件で、ダラス市警は8日、現場で死亡したのは、黒人のマイカ・ジョンソン容疑者(25)と発表した。自宅周辺の人の話や同容疑者のネット利用歴から、少しずつ人物像も判明してきた。
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米警官狙撃、単独犯か 死亡容疑者、元陸軍の25歳黒人
事件は、警察官を相手に大きな被害を出したこともあり、当初は「複数犯」と見られていたが、市警はいま「単独犯」との見方を強めている。ジョンソン容疑者が1人で移動を繰り返しながら狙撃していた可能性が高いという。
同容疑者が、武器の使用に慣れていたことは間違いなさそうだ。AP通信によると、2009年から6年間、陸軍予備役兵に登録し、13~14年にアフガニスタンで従軍した。自宅の捜索では爆弾の材料やライフル銃、狙撃方法の文書などが押収されたほか、ネットの利用歴からは、戦闘員としての訓練方法に関心が強いことが分かるという。
軍事に加え、人種問題への関心も強かったようだ。
市警によると、銃撃戦の後に交渉を試みた際、同容疑者は、警官による相次ぐ黒人射殺事件への憤りを口にし、「白人、特に白人警官を殺したい」と動機を語ったという。
ロイター通信によると、同容疑…