(9日、ソフトバンク6―2楽天)
振りかぶった時に見える景色がいつもと微妙に違うことに気づいたのは、試合中盤だった。マウンド上で冷静に自分を見つめていたのは、ソフトバンクの先発、東浜。「体が右にねじれて、(景色が)少しだけ三塁側にずれていた。これを修正しないとズルズル行くと思った」
立ち上がりから、バランスの悪さを感じていたという。「球の走りがよくなかった」。ただ、このまま崩れていかないのが、4年目を迎えた今季の東浜だ。原因を探りながら投球を続ける中で、修正点を的確に把握。五回からは「気持ちの中で左打者を捕手だと思うようにした」と、投げる方向を意図的に左側へずらす改善策を実行に移した。
以降に打たれた安打は、失投を…