当選確実とし、支持者らと万歳する共産党の山添拓氏(中央)=10日午後8時15分、東京都文京区、関田航撮影
東京選挙区(改選数6)の共産新顔、山添拓氏(31)は当選確実の一報を受けて午後8時すぎ、文京区の選挙事務所に入った。詰めかけた支持者に拍手で迎えられると、山添氏は「安倍政権への怒りが私を国会につないでくれた。憲法を壊すのではなく、生かすようにかじを切るため、全力でがんばりたい」と話し、頭を深々と下げた。
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続いて支持者とともにバンザイを繰り返し、くす玉やクラッカーで当選を祝った。吉良佳子参院議員らが駆けつけた。
選挙戦では改憲阻止やアベノミクス批判を訴え、大学授業料の値下げやブラックバイト問題、保育園の拡充なども取り上げた。「若い人も含め、今の安倍政権をあまりにもひどいと思い、政治を変えたいと思う人たちが私に、共産党に思いを託してくれた。政治の力で、若い人たちの困難を克服し、人間らしく生きられる社会を実現していきたい」と抱負を語った。
勝因について「党の枠組みを超えて、運動が広がり、市民の支持を得ることができた」と分析。今後は、原発再稼働の反対や、最低賃金の1500円への引き上げなど、掲げてきた政策の実現に努めたいという。