当選確実とし、支援者と喜ぶ自民党の石井浩郎氏=10日午後8時15分、秋田市、日吉健吾撮影
秋田選挙区(改選数1)では、自民現職の石井浩郎氏(52)が、再選を果たした。
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石井氏は元プロ野球選手としての知名度の高さをいかしたほか、業界団体の支持を固める徹底した組織戦を繰り広げた。野党統一候補の追い上げに対し、安倍政権の安定感をアピール。「国のかじ取りを託すのは、自民・公明か、民進・共産かが問われている」と訴えた。
環太平洋経済連携協定(TPP)大筋合意については「農業を強くしなければいけない」と語り、農業政策重視の姿勢を示した。
石井氏の選挙事務所では、投票締め切りの午後8時と同時に当確の情報がテレビで流れると、詰めかけた国会議員や支援者から大きな歓声が上がった。10分ほどして石井氏が妻子とともに現れると拍手が起こり、長男を抱きかかえた石井氏から笑顔がこぼれた。
石井氏は「自民党の大事な議席を死守できました。県民の皆様はやはり政権を託すのは自民、公明だと投票してくれた。ありがとうございました」と頭を下げた。